酒学

第9回 カクテルの話
 もうすぐ、9月だというのに酷暑が続いていますねー。こういう時は仕事終わりにビールでキューというのが最高ですが、今回は目でも涼しさが味わえるカクテルの話をしましょう。
カクテルというと、バーで美しい女性と乾杯といきたいところですが、どんなお酒を勧めればよいか悩むケースもありますよねー。そこでカクテルの基本的なところをお話ししたいと思います。
 まずカクテルとはジンやウォッカなどのベースになるお酒にジュースやシロップ、他のお酒を混ぜる混合酒のことです。
 ベースになるお酒はジンやウォッカなどの蒸留酒、いわゆるスピリッツが多く使われます。 スピリッツとは一般的に穀物(大麦、ライ麦、ジャガイモ)などから作ったお酒を蒸留してアルコール度数を高くしたお酒です。無色で味や香りも原料の要素が少ないのが特徴です。
代表的なスピリッツをご紹介しますと…
・ジン
原料は大麦、ライ麦、ジャガイモなど。蒸留後ジュニパーベリーという植物の上を流すことで、その香りづけが特徴です。
・ウォッカ
原料は大麦、ライ麦など。蒸留後、白樺の炭でろ過することで、ほぼ無味無臭になる。アルコール度数が高いことで有名。
・ラム
原料はサトウキビ。甘い香りがしますが、味は甘くありません。
・テキーラ
原料はメキシコのリュウゼツランと呼ばれる植物(サボテンではありません。)独特の香りとアルコール度数が高いのが特徴。
これらのスピリッツをベースとして、それぞれに有名なカクテルがあります。少しご紹介しますと…
●ジン・ベース
☆ジントニック
ジンベースの最もポピュラーなカクテル。ジンをトニックウォーター(炭酸水)で割ったもの。比率はだいたい1:3。
香りや風味付けにライムが飾られます。トニックウォーターとライムの爽やかな味が楽しめます。
☆マティーニ
ドライジンにベルモット(白ワインにニガヨモギなどの香草を浸したフレーバードワイン)を加えてオリーブなどを添えたシンプルなカクテル。 ジンの割合が多いものをドライマティーニと言います。通称カクテルの王様。バーテンダーの力量が試されます。
●ウォッカベース
☆ソルティードッグ
ウォッカとグレープフルーツジュースをだいたい1:2くらいで合わせ、スノースタイル(グラスの縁に塩を付けます)のグラスに注ぎます。 塩とグレープフルーツとウォッカの絶妙な合わさりを楽しむことのできるカクテルです。
☆モスコミュール
ウオッカにライムジュースとジンジャーエールを加えたウォッカの代表的カクテル。名前の由来は「モスクワのラバ」(ラバに蹴られるくらい強い)からきています。
☆スクリュードライバー
ウォッカをオレンジジュースで割ったもの。分量はお好み。 モスコミュールもそうですが、ウォッカはもともと無味無臭でアルコール度数が高いのでジュース感覚でぐいぐいいってしまうこともあり、別名レディキラーカクテルとも言われています。
●ラムベース
☆ダイキリ
ラムとライムジュース(レモンジュース)と砂糖で作られたカクテルです。 ダイキリをクラッシュド・アイスと一緒にミキサーにかけ、シャーベット状態にすると、ヘミングウェイがこよなく愛したというフローズン・ダイキリが出来上がります。
☆モヒート
ラムをソーダで割り、ミントを加えた人気急上昇のカクテル。このカクテルもヘミングウェイの大好物だったようです。 ラムの甘い香りにミントのさわやかな香り、ミントの鮮やかな緑が涼しげで夏にぴったりのカクテルです。
●テキーラベース
☆マルガリータ
テキーラとコアントロー(ホワイトキュラソー)とレモンまたはライムジュースを2:1:1で合わせたものをスノースタイルのグラスに注いだカクテルです。 スノースタイルを使わずに、ラムベースなら「XYZ」、ウイスキーベースだと「サイドカー」になります。


代表的なものをご紹介しましたが、今もバーテンダーにより新しいカクテルが次々と生まれています。 ビール、ハイボールもいいですが、たまには小粋なバーでバーテンダー自慢のカクテルなど味わわれるのもいかがでしょうか。
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