酒学

第8回 乾杯
 6月といえばジューンブライド、結婚式のシーズンです。 ちなみに欧米では6月は気候が良くて結婚式を挙げるには最適なシーズンですが、日本の梅雨のじめじめしたこの時期になぜ結婚するカップルが多いのでしょうか。 これは、昔まだジューンブライドという言葉が知られていなかった頃、全国のホテルでも梅雨時期である6月の結婚式を避けるカップルが多く、式場はどこも閑散としたものでした。 そこで、ホテルの支配人が欧米ではジューンブライド“6月に結婚すると幸せになる”という言い伝えがあるということを宣伝し、広まったということです。 いわば企業戦略、バレンタインチョコと同じようなもんですね。
 さて、結婚式と言えばお酒がつきもの、そして乾杯です。そこで、今回は間違ってはいけない‘乾杯’についてです。
 皆さんも結婚式以外でも忘年会、新年会他いろんな席で乾杯のあいさつをされることもあるでしょう。その乾杯のあいさつで注意する点をいくつか挙げてみます。
・長いのは厳禁
いろいろしゃべりたくても長い挨拶は厳禁。乾杯の時には、列席者はグラスを持って立って待っているケースが多いので、最低でも1分以内で終わらせないといけません。
・全員がグラスを持っていることを確認してから乾杯
基本的な事ですが、まだ全員がグラスを持っていない、お酒がつがれていないという事があります。乾杯の前には確認してから乾杯しましょう。
・乾杯の声を合わす。
乾杯のタイミングが合わないと、しまらない感じで、場を盛り下げてしまいかねません。 乾杯の前には「それでは、二人の今後のお幸せを祈念致しまして」とか「それではご唱和ください」とかの言葉をいれてタイミングを合わせましょう。
 さて挨拶以外でも乾杯では注意することがあります。
・ワイン・シャンパンはグラスを合わせない。
ワイングラスは薄くて繊細なので、グラスを強く合わせると割れてしまうこともあります。グラスを目の高さくらいに上げて、ニコッと微笑むのがいいでしょう。
・目上の人とグラスを合わせるときは、グラスは下に 
目上の人やお客様とグラスを合わせる時は、上から合わせてはいけません。必ず下から。それと乾杯後口を付けるのも後にしましょう。  
 そして、宴席の最後に行うのが手締めです。いくつかの種類があるのはご存知かと思いますが、使い分けはご存知ですか。
・3本締め
まず、「いよーお!パパパン、パパパン、パパパン、パン」を3回繰り返すのが3本締め。 3回にはそれぞれ意味があり、一回目は主催者、2回目は来賓や来客、3回目はその会自体に向けた意味だと言われています。結婚式やフォーマルな席での正式な手締めとして使われます。
・1本締め
「いよーお!パパパン、パパパン、パパパン、パン」を1回するのが1本締め。 よく「いよーお!パン」を1回するのを1本締めと思われていますが、これは正式には1丁締めと呼ばれています。1本締めは3本締めと比べて少し略式な手締めで、内輪の席での手締めで使われます。
・1丁締め
 「いよーお!パン」を1回するのが1丁締め。「関東1本締め」とも呼ばれ、1本締めと間違われている方も多いようです。 かなり、簡略されていますので盛大な宴席やパーティーでは使いません。
 ちなみに、掛け声の最初の「いよーお」ですが、「祝おう」という意味なので「よー」ではなくしっかりと「いよーお」と言いましょう。
 今回は、お酒の話から少し脱線しましたが、宴席であろうとなかろうと、マナーにちょっと気をつけて、気持ちよくお酒を楽しみましょう。
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